▼手の腱鞘炎
手首の親指側が物を持ったり、親指を広げたりすると痛みます。
産後・更年期の女性に多く、手を多く使う方に好発します。
手の使い過ぎによる疾患で親指を伸ばす働きをする腱と親指を広げる働きをする腱の二本が親指の使いすぎによって、手首の親指側にある腱鞘の部分で炎症を起こして腱の動きがスムーズでなくなります。
親指の使い過ぎにより、腱鞘が肥厚したり腱の表面が傷んだりして、一層症状が強くなる悪循環が生じます。
使い過ぎによる症状ですので基本は患部の安静、使いすぎて炎症を起こしている腱を安静にしていることで症状は軽快していきます。
当院では電気療法・温熱療法・手技療法・テープ療法・装具固定などを行い、強い症状にもアプローチしていきます。

▼母指ＣＭ関節症
物をつまむ時や瓶のふたを開ける時など、親指に力を必要とする動作で親指のつけ根が痛みます。
閉経後の女性やつまみ動作の多い職業の方に好発します。
親指のつけ根は鞍状でよく動く関節で、関節の遊びが多いので、生まれつき関節の形が浅かったり、使い過ぎや老化により関節軟骨がすり減って、痛みや変形を起こします。
初期には滑膜炎により親指のつけ根が腫れたり握力や物をつまむ力が低下します。
進行すると関節がずれて亜脱臼し親指が開きにくくなり、親指のつけ根の関節の変形は外見からもわかるようになってきます。
電気療法・温熱療法・手技療法・装具固定などの保存療法を行います。
関節の変形が強く保存療法が無効の場合、すみやかに専門医をご紹介します。

▼ばね指
指を伸ばそうとすると、あるところでいったん動かなくなり、そこを越えるとコクンとばねのように指が伸びるばね現象が起こります。
どの年齢にも発生するが、とくに中年女性に多く、手をよく使用する人に好発します。
親指での発生が7割を占めますが、中指、薬指にも発生します。
温熱療法・電気療法などの保存療法を行っていきます。

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